東北地方太平洋沖地震で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

こんにちは事務長のイノダです。

 今回の東北地方太平洋沖地震で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。また、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

 最初に地震を感じたときにはこれ程の被害が出るとは思ってもみませんでした。ここ北海道札幌市の美園の本社社屋にいて地震を感じたときには日高あたりが震源で振られているのかなと、のんきな気持ちでいました。今は、ちょっと平和ボケしてたかなと自分を戒めています。札幌市の中でもオフィス・フルールの社屋がある場所では振れが小さく、振れもすぐに収まりました。しかし、自宅にいた両親は不安になるほど振れが長く続いていたそうです。また、市内に住んでいる古くからの友人のいた場所も結構な振れがあったそうです。

金曜の夕刻から月曜の朝まで、起きている間は、ほとんどテレビを見ていたような気がします。激しい揺れと津波の映像に釘付けでしたが。今一番気がかりなのは原子力発電所のトラブルです。建屋が爆発してしまったのには驚きとしかいえず、自分のボキャブラリーの少なさに腹が立ちます。放射性物質が大量に飛散しないように、原子炉格納容器の崩壊が起きないことを祈るばかりです。

 日本のテレビ報道はだんだんフィルムの使いまわしで同じ映像を何度も見させられ続け、チャンネルを回しつつも、放送局ごとに大体使っている映像に食傷気味になってしまいました。今は、ネットで海外のニュース動画を見ています。そうしたら、リビアの内戦が報道されていて、「そういえば、そんなことあったかな」と浦島太郎になったような気がしました。何時間もショッキングな映像を見続けたせいか、自分でも興奮しているのか昨夜の夕食前から激しい頭痛がして眠れず、頭痛薬を飲んで寝ました。しかし、被災地の方のことを考えますと、寝る床も、水も薬も充分ではない方のことがやはり気にかかります。

 今回の震災で、海外の人から見て、こんな大災害が起きて停電にもなっているのに、強奪や略奪のニュースがないというのが驚きなのだそうです。「日本人で良かった」と思える瞬間でした。

 人が危機に陥った時には二種類の人がいる様に思えます。まず、一つ目は環境の変化について行けずに駄目になる人。つまり記者会見で何を言っているのか分からない原子力安全・保安院の広報官や電力会社の社長。逆に、エマージェンシーが頭の中の「何か」のスイッチが入って、今まで眠っていたチカラや才能が発揮して頭角を現すような人物が現れる。ひょっとすると平成の世に再び「坂本龍馬」が何人も輩出することを想像している私は、滑稽でしょうか?