探偵の恐怖体験日記②・・・・
最近、寝るのにも体力が必要な事を実感しているノリです。
以前、我が永遠の リーダー・タケ先輩 が、道内で経験した霊体験を掲載しましたが、今回の私は霊ではなく、現実的にもっと怖い恐怖体験を発表したいと思います。
それは、以前、定山渓で調査していた時のこと。
その調査は午後10時から翌朝6時までの調査だったのですが、定山渓という場所柄、周りは山や木々が生い茂り、深夜という事もあり、閑散として静かでした。
不気味なほどの静寂が続く中、車の中で1人張り込みしていると・・・
「ミシ・・ミシ・・・バキ、バキ・・・」
と、背後の山の中から音が聞こえてきました。
夜中の2時過ぎ、しかも辺りは山で木しかないので、人が歩いているという事はまずありえません。
しかも、その音というのは小動物が出すような軽いものではなく、かなり重量のある物体が踏みつける音でした。
車の中から辺りを見るも、周囲は真っ暗な為、何も見えず、ただ音だけがしばらく響いていました。
姿は見てないですが、間違いなくあの音は「ヒグマ」ですねはい。
本州の人からすればニュースでたまに観るくらいの印象しかないと思いますが、北海道民にとってヒグマはかなり身近な存在です。
北日本最大の都市・札幌市内ですら、少し中心部から離れた場所に行くと
このような看板をよく目にします。
実際、ニュースで観た方もいるかもしれませんが、ヒグマが札幌市内でも普通に出没します。
日本で北海道にのみ生息するヒグマは、日本最大の陸上生物であり、体長は2.5m~3.0m(2.5mと聞くとたいしたことないと思うかもしれませんが、ここで言う2.5mとは、4足歩行時の大きさであり、立ち上がった場合は3mを軽くこえる)を優にこえ、その凶暴さは群を抜いており、襲われた場合まず命の保障はないです。
過去にも1915年(大正4年)に苫前村で起きた「三毛別羆事件」と、1970年(昭和45年)に日高山脈で起きた「福岡大ワンゲル部羆襲撃事件」は、ヒグマが起した事件としては特筆に値します。
前者は死者7名・重軽傷者3名という日本史上最大の被害を出した獣害事件であり、小規模の天災に匹敵する死者を出しました。
また、後者は大学に通う若者5名が、数日に渡り執拗にヒグマに狙われ、結果3名が命を落とすという痛ましい事件でした。
このように北海道民からすれば、ヒグマというのは決して他人事ではない恐ろしい存在なのです。
ここで万が一ヒグマと遭遇した場合の比較的有効な対処法を紹介したいと思います。
「俺たち本州の人間には関係ない」
と、お思いの方も多いと思いますが、毎年北海道は沖縄と並び「旅行に行きたい場所」トップクラスに入っている観光地であり、世界遺産の「知床半島」には近年多くの観光客が訪れており、決して他人事ではないはずです。
【死んだふりについて】
昔から囁かれている「死んだふり」ですが、実はヒグマには全く効きません。
実際の実験ではヒグマは動かない物に対して興味を持ち、踏みつけたり噛んだりして弄んでいる様子が確認できます。
また、驚いて走って逃げてもダメです。
ヒグマは 時速60km の俊足ですので、走ってもまず勝ち目はありません。
背中を見せること自体かなり危険な行為で、前述した「福岡大ワンゲル部」の生徒達は、走って逃げたところを背後から襲われています。
【ヒグマは火を恐れるか?】
これも実験の結果、そんなことは全くないことが判明しています。
むしろ、ヒグマは火に興味を持ち近づいて来ます。
しかも、ヒグマの体毛は強靭な為、ちょっとやそっとの火をものともしません。
前述した「福岡大ワンゲル部」の生徒達も火を焚いて追い払おうとしましたが、全く効果はありませんでした。
【音について】
ラジオや大声を出すというのは一見有効な対処法に思えますが、ほとんど意味がありません。
逆にこちらの存在をヒグマに教えているようなものです。
実際の実験ではかなり大きい物音に対して、逃げる素振りを全く見せなかったようです。爆竹くらいの激しい音であれば多少は有効かもしれませんが、決定的なものではないようです。
ではどうすればいいのか?
実際ヒグマと遭遇した場合は、なるべくじっとヒグマの目を見て離さず、ゆっくりと後ずさりするようにして、徐々に後退するようにします(あまりの恐怖でそんな冷静に対応できないと思いますが、あくまでも比較的有効な対処法です)。
熊撃退スプレーを使用したり、持っている食料を熊に向かって放り投げ、その隙に逃げるなども有効です。
勘違いしてはいけませんが、前述した事件のような事は稀で、人間はヒグマが怖いですが、ヒグマにとっても人間は怖い存在なのです。
また、一度所持している荷物をヒグマに漁られてしまった場合、それがいかに貴重なものでも放置してすぐ逃げること。
都会で落としたわけではないので、誰かに盗まれる心配などありません。
貴重品が入っているのであれば、あとでゆっくり取り返しにくればいいのです。
前述した「福岡大ワンゲル部」の事件では、最初、荷物をヒグマに漁られ、それを隙を見て奪い返した事で執拗に狙われるようになりました。
「もともと自分の荷物なんだし、取り返して何が悪い」
と思うかもしれませんが、一度ヒグマの手に渡ってしまったものは、その時点からその荷物はヒグマのものであり、それを再び奪い返すというのは、ヒグマからすれば自分の物を「奪われた」としか思いません。
前述した「二大事件」のうち、前者は食料として人間を襲ったのに対し、後者は食料ではなく敵として排除されたようです(「福岡大ワンゲル部」を襲ったヒグマの胃の中には生徒達を食べた形跡がなかった)。
まあヒグマが出るような場所に近づかない事が一番良い方法なので、皆さんも北海道に来た際は注意しましょう。
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